この記事は、広島県カイロプラクティック協同組合理事長の時代にお世話になっていた広島県中小企業団体中央会が発行する「中小企業ひろしま」という会報の平成24年6月号に掲載させていただいたコラムの原稿です。

震災の津波で打ち上げられたコンテナ

突然、院のWebサイトがガンプラーにやられてしまい、徹夜で復旧してへとへとになりました。こんにちは、施術中は年中半袖で頑張っているWHO国際基準準拠カイロプラクターの吉野です。

さて、3年近くに渡り、おつきあいいただきました”コラム 姿勢を科学する“は今回をもちましていったん終了させていただくこととなりました。長い間おつきあいいだたき、誠にありがとうございました。そこで今回はカイロプラクティックの現状についてお話ししたいと思います。

よく患者さんから、「カイロも保険が使えればいいのに。」という話をうかがうんですが、まず無理なのです。アメリカでは、保険会社がオプション的に年間の受信回数を制限したうえで保険適用をしています。これは、医療として認められているからなんですね。

日本の場合、公的な保険は、まず厚生労働省が医療として認めなければなりません。医療として認めていただくためには、中心的存在である石の認知が必要です。医師への認知を高めるためにはエビデンス(科学的根拠)が必要になります。
ただ、今のところ大したエビデンスが出ていません。エビデンスを出すためにはレントゲンなどの画像診断機器利用が欠かせませんが、画像診断機器を利用するには、法律による壁があります。そこで、日本統合医療学会のなかで全日本カイロプラクティック学会がエビデンスをいかに構築するか、また、学会でいかに印象的な発表を行うかという事の模索を始めています。

日本で唯一カイロプラクティックを医師が認知し「認定療法士(カイロプラクティック)」という名称の肩書き(資格ではありません)を与えているのが日本統合医療学会です。国内法が無いために、認定医・認定師ではなく”療法士“でしかありませんが、それでも医師が認めるカイロプラクティックです。

これが一つの突破口になって、医師の中にカイロプラクティックの認知が進めば、少しは明るい未来が見えて来るのではないかと思います。

今、医学会では最先端医療への疑問が出ています。東日本大震災でライフラインが止まったために何も出来なかった医師が、コンピューターではなく自分自身の診断技術・医療技術を高めようといった取り組みを始めています。

現在、保険制度は破綻状態。病気を防がず悪くなってから治そうとしているからです。予防はお金にならないそうですが、逆に言えば医療費は予防をすることで、保険からの出費を抑えることができます。統合医療は、予防医学だからです。もちろんターミナルケアもありますけれど。

破綻しかけている保険制度に新しい医療を追加することは難しいかもしれません。ただ、民間との提携という方法もあると思います。将来的には、日本統合医療学会と提携していく保険会社も現れてくれると、統合医療特約といった契約ができるようになるかもしれません。

しかし、まずは生活環境を良い状態に変えていきましょう。病気を侮らず、治ることもあきらめる必要はありません。

カイロプラクティックの分野では、国際基準の学理を修めた者なら栄養面・エクササイズ等も含めた生活環境の改善を提案してくれるはずです。

私も、カイロプラクターの一人として、あなたに健康をお届けします。

最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。

吉野俊司プロフィール

身も心もすっきり!うるさいほどの説明に安心を添えるカイロ健康アドバイザー
広島県カイロプラクティック協同組合 前代表理事
一般社団法人全日本カイロプラクティック学会 広報担当
カイロプラクティックセンター広島 院長
平成3年にカイロプラクティックを修得。その後平成7年3月に現在の場所に開院。
平成19年3月、オーストラリア公立マードック大学健康科学部カイロプラクティック学科BHScコースを卒業し、国際基準の教育を修めています。
今年2月で、カイロプラクティックを初めて21年。いろいろな活動を通じて、カイロプラクティックの啓蒙活動を積極的に行っています。
イベントにも、積極的に参加しています。(5月20日ネストグループ主催のネスト祭りに出典)
家族構成は、妻と中学生の男の子で、賑やかに暮らしています。

3年近くにわたり、掲載してきました”姿勢を科学する“は今回でいったん終了させていただきます。長年ご愛読いただきましてありがとうございました。