広島県カイロプラクティック協同組合が加入している、広島県中小企業団体中央会が発行している会報誌「中小企業ひろしま」にコラムの掲載をさせていただきました。この会報誌は毎月の発行になっていますが、コラム掲載は、2ヶ月に1回で1年間、計6回を予定しています。 この記事は、そのコラムの内容を、ブログ用にアレンジしたものです。

1まっすぐ電柱 前回は、絶えず緊張する「肩こり」をテーマにしました。今回は、前回の予告通り「張った感じの肩こり」解消法ということでご紹介いたします。

さて、なぜ張った感じがしてしまうのか。院で患者さんに説明するときには、電信柱で説明をしています。

右の図をご覧ください。電信柱が立っています。最近の電信柱はしっかりしているのか電線で次いでの補強をしているのか、補強用のワイヤーが無いものが多いですが、昔の木で出来たものを思い出していただければ。と思います。

風が吹いてきました。当然ですが、電信柱は傾いていきます。すると、傾く側の補強用ワイヤーはゆるみ、反対側の補強用ワイヤーは張りが強くなります。
2傾いた電柱 このとき、傾きかけた電信柱を戻そうとすると、どうすれば良いか 。そう、反対側の張りが強くなっているワイヤーを引っ張れば、元に戻りますね。

では、地面が肩。電信柱が首の骨。ワイヤーが筋肉ならどうしていますか?
肩が凄く張っているからと、揉んだり叩いたりしてゆるめていませんか?電信柱なら、もっと傾いて、最後には倒れてしまいますよね。

そう、なぜ肩こりの時に揉んだり叩いたりすると一時的には楽になるのに、すぐに辛さが戻ってしまうのか。これが答えです。一時的に楽になるのは、刺激が入るから。この刺激で辛かったところが麻痺してしまいます。だから楽になった気がするんです。しかし当然ですが、麻痺がとれれば感覚は戻ってしまいます。しかも、さらに悪くなった状態で。

3傾いた顔張っている肩こりを感じている場合、だまされたと思って、肩をギュッとすぼめてみてください。もちろん辛い方だけですよ。すると、あら不思議。なぜか先ほどより楽になっている。
張っている肩こりの場合、肩と頭の距離が遠くなっていることが原因ですから、肩をギュッとすぼめるだけでなく、頭を辛い方に傾けるだけでも楽になるはずです。

鏡で見ると、辛い方の肩が楽な方の肩より下がっていませんか?確認をする際には、出来れば全身が写る鏡が良いですね。いかがでしょうか。場合によると、首から肩(腕の付け根)までの距離が、左右で違っている場合もあるかもしれません。

これは、変形でもなんでもなく、首の骨が歪んでいるために姿勢として対応した結果、左右の首から肩までの距離が変わっているだけです。(ただし、変形の可能性も否定できませんが)

こういった歪みは、WHO国際基準のカイロプラクティックを修めているカイロプラクターにアジャスト(矯正)していただく必要があります。我が国ではまだ、カイロプラクティックの法制化が進んでいませんから、広島県内にはわずかしか居ませんが、

安心、安全のために是非、国際基準を目安に探してみてください。

さて、それでは鏡で姿勢を見てみよう…って、どういった見方をすれば良いんだろうか。ということで、次回は姿勢チェックの方法について書かせていただこうと思います。

吉野俊司プロフィール
広島県カイロプラクティック協同組合 代表理事
日本カイロプラクティック協同組合連合会 監事
一般社団法人全日本カイロプラクティック学会 広報担当
カイロプラクティックセンター広島(広島市東区愛宕町8-40)院長
平成3年にカイロプラクティックを修得。その後平成7年3月に現在の場所に開院。(旧KCSセンター広島駅前院)
平成19年3月、オーストラリア公立マードック大学健康科学部カイロプラクティック学科BHSc(Chiro)コースを卒業し、国際基準の教育を修める。
組合活動を通じて、カイロプラクティックの啓蒙活動を積極的に行っています。6月と7月には、管理人をしているmixi「広島のママさんの会」(会員数2375名)で、赤ちゃんの便秘解消体操教室も開催。
家族構成は、妻と小学6年生男の子で、賑やかに暮らしています。