Q.病院で、脊柱側彎と言われました。

側彎症コルセットA.成長段階で起きる病気の一つに「脊柱側彎」があります。
脊柱は正面から見ると、左右対称になっているのが正常です。ところが、横に彎曲している状態がおきると「側彎」と言います。

進行につれて脊柱が回旋を伴い、胸椎で肋骨の変形をきたし、胸郭変形の原因となることもあります。

側彎には、先天奇形による先天性側彎・ポリオや脳性小児麻痺などに伴う症候性側彎、そして原因不明の突発性側彎等に分類されます。
突発性側彎として多いのが、4~9歳からあらわれ、その後14歳頃まで悪化しやすいと言われる学童期側彎です。

もちろん、外見上の変形が起きますが、自覚症状が少なく(ここが怖いところですね)、彎曲が進行していくと、胸・腰痛を訴えるようになります。

側彎角度が25~50°では、図のような装具治療が行われます。(本人にとってはかなりのストレスとなります)
50°以上になると手術で背骨をワイヤーとロッドで固定します。

ただし、早期に発見することは可能です。

学校の検診で、手を体の真ん中に合わせてお辞儀をした経験がありますか?これは、「ネリーのおじぎ」といって有効な検査法なのです。
これで背面の高さの左右差を比較します。
他に、肩の高さや肩胛骨の高さ、脇線の左右差などもチェックポイントです。

骨盤のズレなど、カイロプラクティックが対象としているものが、姿勢異常のきっかけとなることもあります。
その他に、側彎角度が小さい場合、肋骨の変形が伴わない場合も、あるようです。
その場合は、施術と、日常生活の改善でなんとかなる場合もあるようです。
当院では、側彎の早期発見のためチェックも行っています。自覚無く進んでしまうことも多いので、早期の対処をしていきましょう。