Q.綺麗な姿勢に憧れます。綺麗な姿勢ってどんなものなんですか?
A. 綺麗な姿勢(生理彎曲)
日本人には、腰痛を持っている方が多いですが、腰はなぜ痛くなるのでしょう。
原因の一つとして考えられることは、腰への大きな負担があります。
背骨には、3つの彎曲があります。
- 首のカーブ(頸椎前彎半径約17cm)
- 背中のカーブ(胸椎後彎半径約32~33cm)
- 腰のカーブ(腰椎前彎19~24cm)
この3つで、S字のカーブと言われています。
このカーブは、人間が立っている状態での大切な条件になります。
これは、犬や猫などの四つ足動物jには無いもので、私たち人間にしかない特有のものです。
生理彎曲(この良い姿勢)は、2足歩行をする人間にとって、
- 重力の分散
- 前後のバランス
- 姿勢の維持
と言った役割で、腰などにかかる負担を逃がすというとても重要な役割を担っています。
この、生理彎曲を維持している人と、無くなっている人とでは、腰への負担がかなり違ってきます。
例えば、100kgの重力が上からかかった場合、生理彎曲がある人の腰への負担は、1/10(10kg)で済みますが、この彎曲が1つしか残っていない場合は、力の分散が出来ないために、1/2。つまり、50kgの負担が腰にかかってしまいます。
このように、背骨の生理彎曲を無くしてしまうことで、腰痛の多くは起こっているのです。
では、生理彎曲をとりもどすにはどうすればよいのでしょうか?
背骨は、24個の骨によって出来ています。この骨の動きがきちんとあれば、生理彎曲は自然と出来てきます。
筋肉や腱などの問題もありますが、まず、関節の動きを取り戻すことが大切です。
自分の姿勢をチェックしてみて下さい。
まずは、鏡に映すところから初めても良いでしょう。デジカメで撮影するのも良いでしょうね。気をつけることは、リラックスした状態で撮影することですよ。
- 肩の高さは、揃っていますか?
- 首が傾いていたりしませんか?
- 骨盤の高さはどうでしょう?
- 横から見た姿勢も重要ですね。
背骨の3つのカーブが無くなっているのではないかと心配な方。
普段から、姿勢が悪いと言われていたり、気になっておられる方は、是非、ご自分の姿勢をチェックしてみてください。ご不明な点があれば、WHOガイドライン準拠の教育を受けているカイロプラクターにご相談することが大切です。専門家ですから。ねっ!