Q.カイロと整体は、どう違うんですか?

「現在、あなたが抱えておられる問題は、どういったことなんでしょうか。」

結構、カイロと整体の違いについてのお問い合わせに関する電話がかかってきます。そのときに、こちらから質問をさせていただくのが、上記の、「どんな問題があるの?」ということです。

というのも、状態に合わせて、カイロプラクティックであれば、こう。整体の場合は、こうやって施術する場合が多い。と、対比させながらお話しするほうが判りやすいと思われるからです。その上で、あえて一般的な回答をするとすると…

A. 学習にかける時間が違います。

整体の場合は、整体の技術を教えるのが中心で、学理に関する基準は無く、解剖学や生理学といった基本的な医学知識すら勉強しないところがほとんどです。(例えば解剖学は、教科書を勉強するだけではなく、解剖実習をしなければ解剖学を勉強した。とは言えません)

カイロプラクティックの場合は、WHOから、教育に関するガイドラインが出ており、そのガイドラインに沿った教育を受ける必要があると言えます。
ガイドラインで示されているものは、「カイロプラクティックを教育する大学で」、「4200時間の対面授業」を受ける。というものです。(カテゴリ1-A 他に、1-b・2-A・2-Bがある)

「要は、治れば良い。」

結局、突き詰めるところは、ここにあるでしょう。施術を受けて、

「確かに楽になりました。」

では、どういった問題点があり、その問題点を「どのように改善したから楽になった。」のでしょうか?

「なぜ、改善できたのか」ここがはっきりしていなければ、問題点を改善したのか、(麻痺させるなどで改善させず)痛みだけを取り除いたのか。判らない。ということです。もしかしたら、悪化させている可能性すらあります。

問題点をはっきり把握した状態で、施術を行う。WHOガイドラインに沿った教育を受けていなければ判断が出来ない、高度な知識が要求される。と言っても過言ではありません。

あなたは、問題点をはっきりさせての施術を受けたいですか?それとも、「えいやっ!」と、とりあえず施術を受けた後に良かったかどうか判断しますか?

現状として…

残念ながら、看板に「カイロプラクティック」と表記されていても、WHOガイドラインの教育を受けていないところが多いのが現実です。未だに、国内では法制化がなされていないことが問題ですが、それだけに、きちんとした教育を受けているところを選択する目を、自分で養わなければなりません。

速やかな、法制化が望まれるところです。