今年の画像 これ以外は、去年の画像です 11月3日(文化の日)に、広島修道大学大学祭の、図書館前イベントで、カイロプラクティック体験コーナーを出店した際に、体験していただいた方へのアンケートを行っていました。

アンケートは、簡単に済ませることを目的に、各項目に○をする形式で行いました。

アンケート用紙の回収枚数は、50枚丁度。全50件全てを有効な回答として集計いたしました。

同行者に説明中その集計結果(大雑把ですが^o^;)を発表します。

●カイロプラクティックはご存じでしたか?

・整体でしょ? ・マッサージと一緒? ・西洋按摩でしょ? ・怖いんですよね。
・機械を使うんでしょ? ・痛いような気がする(ちなみに、全て違います)
・はい、WHOでも認められている最新の医療ですよね。

この中で、一番下の項目に○をつけていた方は、3名。全体からは、6%

間違った認識として掲示した他の6つに○をした方もいらっしゃいましたが、半数近くは、チェックされていませんでした。ですので、本当に6%かというと、そんなことはないとは思いたいですが、あえて現実を見るために、チェックをしなかった方も、カイロプラクティックを知らない。という方に計上した結果です。

●頭痛・頸部痛・肩こりの、患部以外へのアプローチによる改善状況

腰部の生理彎曲消失の説明中 問いは、「お困りの症状はありますか?」というものでした。

この項目は、体験していただく際の、自覚症状の有無を目的にしているので、厳密にはアンケートではありません。しかし、この中で、頭痛、頸部痛、肩こりの項目にチェックを入れていた方で、頸部以外を1カ所アジャストし、自覚症状が改善したかどうかについて、聞き取りした結果です。

頭痛、頸部痛、肩こりにチェックをされていた方 42名 の内、頸部以外のアジャストによる改善を自覚された方 38名。 90.47%

上記の反対、頭痛、頸部痛、肩こりで、頸部まで調整しなければ改善の自覚がなかった方は、4名。 9.52%

調査項目 対象数 有効数 割合
カイロプラクティックを知っている方 50 3 6%
患部以外の施術で改善を自覚した頭痛・頸部痛・肩こりの方 42 38 90.47%

感想

家族3人で行ったイベントでした。正直、手が足りませんでした。好評で、その後の予約についても数件あり、参加された方には喜んでいただけたようです。

その中で、公開出来そうなデータが、これだけしか無かったのは、忙しすぎたから。と、言えます。

●カイロプラクティックの認知度について

嫁が、姿勢チェックをしていましたが、次から次へと押し寄せる参加者に、アンケートの記録状態が吟味できず、症状のところに終始したのは、仕方ないと言えます。

その中ででも、カイロプラクティックの、あまりの認知の低さには愕然としました。間違った認識のところに○をしていただいた方も、29名いらっしゃいましたが、やはり相当数といえます。(32名中29名:90.62%)

それから計算しても、わずか、9.38%(32名中3名)にしかならず、とても残念な結果といえます。業界を挙げての認知活動が必要なのでしょうけれど、問題は山積ですね。^o^;

●頭痛・頸部痛・肩こりの、患部以外へのアプローチによる改善状況

骨盤が原因の説明 肩こりや腰痛は、立位・座位の姿勢の悪さが主な原因の場合が多いようです。そのため、背骨の生理彎曲を、本来のS字状に戻すことで、改善しています。
つまり、その生理彎曲の歪みがどこから来ているのか。が、一番肝心で、その原因となる、歪みを作っている箇所が改善の対象になるはずですが、自覚症状を持っておられる方は、どうしても、負担になるところに注目しがちです。

これは、本人としては辛いところしか意識できないために仕方ないのですが、施術者までも、自覚症状があるところしかアプローチせず、結果的に、改善を目的とせず、気持ちよさのみを追求する施術になってしまっている。

よくなるためには、気持ちよさではなく、原因を改善しなければダメなんですよ。その原因は、痛いところとは違うところに存在する場合が多いんですよ。ということを訴えるために、集計してみました。

もちろん、改善を自覚された方も、「確かに楽にはなったけれど…」と言われる方が多いのは現実。しかし、放置すれば、治りにくくなるのは当然ですよね。それに疲労性の痛みは、疲労が改善するまでは自覚症状が残りますから、時間が経つにつれて楽になる可能性は高いです。

終わりに

こういった分野では、エビデンスを出すことは無理である。という事を、統合医療に関わる医学部の名誉教授がおっしゃっていました。確かに、辛かったら、他の療法も一緒に受けるから、この療法が有効である。ということを証明することは、大変難しいし、同じ原因で同じ症状を持つ、同じ性別同年齢の人が、統計を出せるほど何人も…居る訳ない。というところでしょう。

そのため、どうしても大雑把な統計になってしまいがちですが、これも一つの数字として、患者さんや、私がカイロプラクティックをしていることが分かると質問される方々へ提示できるものになるのではないかと思っています。

それにしても、カイロプラクティックのあまりの認知の低さは…ねぇ^o^;