Photo By Hamed Parham

先ほど来られた初回の方は、足底筋膜炎という診断を受けたとのこと。歩くのも辛いようで、杖をついて来られました。

結果としては、痛みは未だ残る。とおっしゃられていましたが、杖を忘れてお帰りになるくらい楽になられたようです。

来院される前にあらかじめ状態を伺っていたので、アドバイスしようと思って用意していたのですが、想定とは違っていたので参考までに。という感じでのアドバイスになってしまいました。

しかし、何かの参考になるかもしれませんから、その用意していたアドバイスを、ここでご紹介したいと思います。

最近は、100均等でも靴に入れて使うようなパーツが販売されていますから、それを靴の土踏まずが当たる辺りに固定して、靴を履いたときに土踏まずにアーチが出来るようにするとOKです。

他にも、青竹踏みといわれる、竹を半円状に割ったものを踏んでみるとか。別に竹じゃなくても普通の棒でも良いですけれど、痛くなるような高いものではなく、低いものを土踏まずに当てるように踏んで、アーチを作る方法が良いでしょうね。

100均で販売されているものは、少しアーチが強く、いぼが出ているものも多いですから、均膜炎という炎症になっているのなら、ちょっと避けた方が良いでしょうね。あるいは、カーペット等の下に入れて、ソフトな当たり具合にするとか。

ちょっと工夫することで、楽にアーチを作ることが出来るようになると思います。

原因として考えられるもの

お尻が垂れるような、お年寄りの骨盤のような歪みになると、重心が後ろに移動し、その結果腿の後ろ側の筋肉(ハムストリング)や脹ら脛の筋肉(ヒラメ筋や腓腹筋等)に負担がかかります。さらに踵に負担がかかることでその負担に負けないように、足底筋が緊張し、その結果、足底筋を包む筋膜に炎症が起きる場合が多いようですね。

そうなると、骨盤の歪みや、その歪みに付随する全身の姿勢を改善させた上で足底筋や、足根骨群にアプローチする必要があります。

足底筋膜に炎症が出来ているから、足底筋や足根骨群(足首と足の指の間にゴチャっと着いている小さい足の骨)だけを見るのではなく、全身の中の脚部という扱いをしなければ、その場で痛みが変わるだけで、すぐに戻ってしまいかねません。

自宅でとりあえずの対処法であれば、土踏まずのアーチを作る努力で良いですけれど、本格的に改善しようとする場合は、全身のバランスからチェックしてもらうようにしてくださいね。