この記事は、広島県カイロプラクティック協同組合理事長の時代にお世話になっていた広島県中小企業団体中央会が発行する「中小企業ひろしま」という会報の平成23年11月号に掲載させていただいたコラムの原稿です。

image 涼しくなりましたね。というか、結構寒い。10月下旬の晴の朝。ジョギングを終えてホットコーヒーを飲みながら書いています。こんにちは。ダイエッター吉野でございます。
8月の暑いさなか、お祭りやお盆で食べ過ぎて、維持体重から2kg増えてしまっていることに愕然とし、9月に入ってから慌ててダイエットに励んでおります。
おかげで、維持体重に戻り、できればもう2kg程度落としたいけれど、お祭りや町内のバーベキューでなかなか更なる体重を落とせず、気落ちばかりでございます。

そんな話題を施術中、患者さんにするのですが、そんなときによく尋ねられるのが、「体重が減ると腰や膝に負担が減って、楽になるんですか?」というもの。
返す言葉は、「なら、痩せている人は、腰痛や膝の痛みが無いはずですよね。」
以前、膝が痛い。と、来院された方。「病院で、『太っているから膝が痛いんだ。痩せなければいけない。』と言われたから、頑張って痩せたんだけれど、やはり膝が痛いから、もう一度病院に行ったら、今度は『急に痩せたから膝が悪いんだ。』と言われたんで、こりゃダメだ。ということでこちらに来ました。」と、おっしゃられていました。
確かに細っそりではないけれど、スリム体型なんです。当時、私も太かったので、その努力が羨ましかったのを覚えています。

もちろん、太ればそれだけ体重支持の負担は増えます。でもね、痩せや肥満とは関係ないんです、実際は。健康面から言えば、多少のボッチャリの方が良いくらいだそうですね。それに考えてみると、幾ら痩せても体重が0になるわけでもなく、痩せたら痩せたなりの負担はありますよね。40kgでも支えようと思った日にゃぁ…
ちなみに、その方には、首の歪みと骨盤、長期間偏った負担による膝関節のトラブルを矯正して、特に膝に関しては2~3回で解消したはず。

早めに来院していただければ、膝の矯正自体、施術は不必要だったんですけれどね。
膝は、単純に一方向に曲がるだけですが、歩行や体重支持など、重要な役割を担っているので、結構複雑なんですよ。膝の関節だけでも片膝の中に二つの関節部分があり、その隙間を埋めている軟骨(半月板)の動きも深く連携しています。さらに膝のお皿も結構重要な役割をしている。
しかも、それだけではなく、下腿(脛やふくらはぎの部分ですね)には2本の骨があり、膝に近い関節は靱帯を介して膝関節に影響を与えていますし、くるぶし側の関節からの影響もある。もちろん動かす筋肉からの影響も。
膝を伸ばした状態から、かかとがお尻につくように膝を曲げる間に、足の指が内側に向いて回るように、膝から下の部分がねじれますけれど、その動きが無くなっている方が結構いらっしゃる。そういった構造を無視して膝のリハビリを行っても辛いだけ。

ダイエットの話が、いつの間にか膝の話になりましたが、痛みを自覚されていない方でも、膝のトラブルが始まっている場合があります。骨盤の歪みや、腰痛・肩こり・頭痛などの原因となる歪みから、膝への負担が増えている場合もありますので、自覚症状だけではなく、全身からのチェックも診ていただく必要があります。
もちろん、痛みを追いかけない、ちゃんとしたWHOガイドライン準拠の教育を受けたカイロプラクターが安心。
悪くなる前の健康維持が大切です。

次回は、ゴムバンド健康法のウソホントを予定しています。お楽しみに。

吉野俊司プロフィール
身も心もスッキリ!うるさいほどの説明に安心を添えるカイロ健康アドバイザー
広島県カイロプラクティック協同組合 前代表理事
一般社団法人全日本カイロプラクティック学会 広報担当
カイロプラクティックセンター広島(広島市東区愛宕町8-40)院長(https://imchiro.hiroshimas.in/)
平成3年にカイロプラクティックを修得。その後平成7年3月に現在の場所に開院。
平成19年3月、オーストラリア公立マードック大学健康科学部カイロプラクティック学科BHSc(Chiro)コースを卒業し、国際基準の教育を修めています。
今年2月で、カイロプラクティックを始めて20年。いろいろな活動を通じて、カイロプラクティックの啓蒙活動を積極的に行っています。
イベントにも、積極的に参加しています。
家族構成は、妻と中学生の男の子で、賑やかに暮らしています。