Q.「産後の骨盤矯正が大切」と聞いたのですが、実際はどうなのでしょうか?

A.確かに、大切です。動きにくい骨盤の関節が出産で大きく動き、骨盤の関節に負担をかけるので、産後に骨盤を矯正することはすごく重要です。

でも、実はそれだけでなく、もっと大切なことがあります。

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出産時、ホルモンの作用で恥骨の間の恥骨結合という軟骨が伸び、上図でいえば下の二つの矢印で示している真ん中の骨(仙骨)と両側の腸骨(寛骨の一部)のつなぎ目である仙腸関節が緩んで骨盤が開き、広くなった産道を胎児が出てきたら再び閉じる。

この際、うまく戻らなければ、身体の土台が崩れることで、骨盤部はもちろん身体のあちらこちらに不都合が出てきます。
なので、歪んだ骨盤を後からでも矯正して正しましょうね。というのが産後の骨盤矯正で言われているものです。

出産前の準備が大切!

なぜ、出産後に骨盤がズレるのか?
スムーズに開けば、スムーズに閉じます。でも、ズレて閉じられてしまう。
これは、普段から骨盤がゆがんでいるせい。

老若男女、骨盤のゆがみはあります。出産前の女性も、妊娠前から歪んでいるだけ。
なので、一番良いのは普段から骨盤が歪まないようにしていればいいのです。

でも、それでも不安なら、出産前に骨盤矯正の施術を受けておくことをお勧めします。

施術例を二つご紹介します。

施術例1:30代二人目妊娠、出産直前には胎児が4000gに。
150㎝くらいの小柄な女性が妊娠した際、胎児ちゃんが4000gも育ったという例があります。
院まで距離があるため、普段からある程度辛くならないと来院されていませんでしたが、身体の歪みは結構ある方。
出産が怖いから、骨盤の矯正をしておいてください。とのことで、出産2週間くらい前に骨盤矯正をおこなったところ、出産時、長引きもせずスルリと出てきたそう。
この例などは、うまくカイロプラクティックセンター広島をご利用されたな。と思います。

施術例2:30代3人目の妊娠中に腰痛でご来院。
酷い腰痛で我慢ができない。ということでご来院。妊娠6か月(22週)ということで、できるだけソフトに施術。
筋肉に強い拘縮があったので解除(トリガーポイントテクニック)しながら骨盤の関節を緩める施術を行い、楽になっていただけました。
前の二人が破水から10時間以上かけての出産ということで、今回で最後にするから帝王切開を予定していたとのこと。
1か月早い早産でしたが、骨盤矯正を受けていたためか、3人目は楽に、しかもあっという間に出産できたとのことでした。
出産の大変な方と伺っていたので、ご紹介いただいたご近所の定期的にご来院いただいているママ友さんに尋ねたところ、そういうお答え。

骨盤の関節が動かなくなっている方が結構いらっしゃるため、そんな方が妊娠すると、出産が大変になるよね。とお話したものです。

妊娠中の施術について

「妊婦の施術は禁忌とされています」と言われる施術者は多いです。かくいう院長も、当初カイロプラクティックを勉強したときに「妊娠中の女性の施術は避けるように」と教育を受けました。

しかし、大学教育としてオーストラリア公立マードック大学の講義では、妊娠中でも特に問題はない。ということでした。

ただ、実際には、施術の刺激に大変敏感になるようで、ソフトな施術を心がけても、施術後の身体のだるさなどが強いようです。
そのため、日常生活の改善や体操などを中心に行い、必要最低限の施術になるようにしています。

安心して、ご来院くださいね。
とはいえ、まずはご相談を!

赤ちゃんもご一緒に!

 赤ちゃんの身体も歪んでいる可能性があります。
例えば、向きグセ。
 出産の際、産道を身体をひねりながら頭で押し開けるように出てくるために、首の一番上の骨に負担がかかり、左右に向くときの角度がおかしくなり、ラクに向ける方ばかり向くことで頭の骨が変形する。
 これは、生後1か月以内、場合によれば、生後2か月くらいまでであれば、頭の変形が改善する可能性がありますが、3か月以降は、向きグセは改善できても頭の骨の変形までは戻り切れませんでした。
早めの対処ができれば、育っていく際のお子様の身体の歪みを可能な限り抑えることが可能でしょう。
 乳児の便秘にしても、現在まで院長の息子も含めて施術例は30を超えますが、今のところ翌日までに便通があり、100%改善できている状況です。
 産後の骨盤のゆがみが気になるなら、ぜひ、赤ちゃんも一緒にお連れください。
 赤ちゃんの施術は、お母さんの施術と一緒であれば、赤ちゃんの抱っこを報酬にしています。

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