コンベンションセンター去る2012年12月8日(土)9日(日)に、大阪大学吹田キャンパスの大阪大学コンベンションセンターで開催された第16回日本統合医療学会(大阪大会 大会長:伊藤壽記先生(大阪大学大学院医学系研究科生体機能補完医学講座教授))にて、社)全日本カイロプラクティック学会(ANCA)の発表として、当院の初回利用者の行っているスクリーニングテストの結果を集計した、「カイロプラクティックによる神経反応変化の可能性」というタイトルで、ポスターによる発表をしてきました。

どんなこと?

プレゼン

とはいえ、すでに1か月半以上は過ぎているんですけれどね。^o^; どこまで踏み込んで書くといいのか。ということで、迷っていたんです。ということで、(*^ー゚)ノ

内容は、初回、1回の施術でどの程度神経障害の状態が改善するのか。ということを調査、発表した。というものです。

冒頭にも書いていますが、当院では、症状ではなく、症状の出ている部位にたいして、独自に作成しているスクリーニングテストシートを使っておこなっています。

スクリーニングテストというのは、とりあえず症状が出ている部位にたいして、一般的な検査を一通りやっておきましょう。というもの。なので、「しびれは特にありません。」と言っていただいた場合でも、神経反応の検査(神経学的検査)は一通り行う。という感じ。

そのため、自覚症状が無いけれど、神経学的検査を行ったら”陽性“(普通は悪い状態のことを指します)が出たじゃん。
だったら、陽性反応の出た神経に障害を与えている背骨のずれをなおしましょうね。となるわけです。

目的は?

では、どのくらい改善が見込めるのか?

カイロプラクティックの施術を行っている人たちは、かなりの改善ができる。ということは知っています。でも、一般の方々は?直接治療に携わっている医療関係者は?

いろんな方に、カイロプラクティックを知ってもらうためには、この、そもそも論のような段階から始める必要があるのではないか。ということで、院のデータを提供して集計したんです。(お客様には、学術や統計情報としての利用させていただく了解をいただいています)

内容は?

細かい集計データもあるんですが、今回は、神経障害が出ていた方のうち、どのくらいの利用者に変化があったのか。という点を発表しました。

ポスター当初、73%の利用者に神経障害が認められたんですが、施術後も全く変化が無かった方は7%しかいなかった。つまり、一部を含め66%の方は、カイロプラクティックによる施術で神経反応が改善しているんです。(施術後に悪化を示す例はありませんでした)
ちなみに、あとで施術記録を確認すると、その7%の方々は、特に強い自覚症状が出ていたために1回ではどうしようもなかった方々のようでした。

検査項目別の集計も行い、単純集計、自覚症状別、男女別、男女毎自覚症状別と、4種類の集計をおこなっていますが、なかなか興味深い結果になりました。

私自身、これほどの効果が出ているのかと、びっくり。^o^;

詳しくは、論文化作業を始めています。ANCAサイトへの掲載で発表しますので、その時には、またお知らせいたしますね。

ほかにも

今回は、私が行った発表以外にも、ANCAから4つの学術発表がありました。それぞれ、

  • 国内のカイロプラクティック教育の実態調査(オーラル)
  • 海外のカイロプラクティック教育の現状(ポスター)
  • カイロプラクティックの利用状況(ポスター)
  • 東日本大震災避難所へのボランティア活動を通して、大規模災害時における統合医療の意義(オーラル)

一応、4つともタイトルではなく内容の説明であることはご了解くださいね。

これが最初で最後にならないように、頑張らなくちゃ!です。

謝辞

最後に、発表内容の精査や意見、協力していただいたすべての方に、そして、発表の場を与えていただいた大会長、伊藤壽記先生、ありがとうございました。