A.改善する場合があります。

姿勢からくる嚥下困難

よくある高齢者の嚥下困難は、姿勢からくる場合が多いです。
猫背から腰が曲がり、軽い前屈姿勢になると、顎を突き出すような姿勢を取ってしまいます。

画像は、正常な姿勢ですが、顎を突き出すことで、食塊を舌で包めなくなり、飲み込むことができなくなります。

この場合の対処は、猫背を解消すること。
骨盤の矯正や腰の骨を前に入れていくことで、顎を突き出す姿勢が解消されて、舌で食塊を包むことができ、飲み込みができやすくなります。

自律神経からくる嚥下困難

当院で実際にあった事例ですが、9歳男児が嚥下困難になった症例があります。

当院受診の2週間前に発症し、病院では検査も胃カメラまで飲んでまで原因不明ということでした。2週間で2kgの体重減もあったそう。
お母さんが、ネットで調べていたところ、カイロプラクティックで改善した例がある。という書き込みが見つかり、前年に当院で腰痛・肩こりが改善していたこともあり、ご相談を受けました。 

当院来院前日など、食パンを1cm角に切ったものを1時間かけて食べたとのこと。

施術をすると、全体の姿勢はそれほど悪くは無かったけれど、頸椎の歪み(具体的にはC3)がひどく、9歳にも関わらず矯正するときの力加減が大人並にかけなければ動かないくらいでした。

矯正後、お向かいのお店で菓子パンを購入し食べてもらったところ、普通に食事ができていたのを見て、お母さんが大感激されていました。
帰りがけ、男の子が「食べられない恐怖…」と話してくれたのが印象的でした。

翌週ご来院の際に、また症状が少し戻っているようだ。ということで、再矯正。その後特に症状が戻ることが無いということで、施術を終了しました。

まとめ

姿勢からくるものは、病院でも判断できる症状です。もっとも、姿勢を改善するという根本的な改善は、カイロプラクティックが一番効率が良いでしょうけれど。

背骨がずれることで、自律神経に異常が起きた場合は、病院では対処できないでしょう。そもそも、国内の西洋医学では、関節は動いていることを前提としていますから。

今回のような嚥下困難だけでなく、病院では原因が不明。といわれた症状がある場合、一度カイロプラクティックでご相談されることをお勧めします。

その際は、WHO国際基準の大学教育を受けている施設のカイロプラクターにご相談ください。

<画像は、イラストAC様よりお借りしました>