Q.膝を曲げると痛みが出ます。

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A.膝を曲げると痛みが出る。また、膝の内側が痛い。膝を曲げるのが難しい。

こういった問題を訴えて来院される方がいらっしゃいます。ひどくなると、軟骨がすり減っている。という説明を受けて、コンドロイチンやヒアルロンサン、コラーゲンといったサプリメントや注射を受ける事もあるかと思います。

しかし、ホントに栄養的なものが問題になっているのでしょうか?

当院では、まず膝関節の状態をチェックしていますが、普段の動きで感じる痛みでもチェックできますよ。

  1. 正座の時に痛い
  2. しゃがんだら痛い
  3. 歩くときに痛い
  4. 階段を昇るときに痛い
  5. 階段を降りるときに痛い

あなたの膝は、どんな時に痛みますか?

hiza膝の関節は、大きく分けて3つあります。

  1. 太股の骨と、すねの骨(脛骨)の間(いわゆる膝関節)+半月板
  2. すねの骨と、横にあるもう1本の骨(腓骨)の間(上脛腓関節)
  3. 太股の骨(大腿骨)と、膝のお皿(膝蓋骨)の間(大腿膝蓋関節)

a.正座の時に痛い場合

正座などで膝を大きく曲げるときに痛みが出る場合は、1~3までそれぞれトラブルが考えられます。

正座の時に、

  • 膝頭に痛みが出るときには、3番の膝のお皿が筋肉で膝の関節に押し付けられて痛みを出す。この場合は、骨盤のズレからくる場合が多いので、骨盤の矯正が必要になります。
  • 膝の裏側に痛みが出るときには1番の場所、しかも半月板の動きが悪くなっている場合が多いです。
  • 膝の外側に痛みが出るときには、2番の上脛腓関節。ただし、正座の時にはあまりここが痛くなることはないでしょうね。

b.しゃがんだら痛い

しゃがんだ時にの膝を大きく曲げるので、正座の時とほぼ一緒です。そのなかでも、

  • 膝の外側に痛みが出る場合は、2番の上脛腓関節が動いていない可能性あり。その時には、一緒に足首にも痛みを感じていたり曲げにくさを感じたりしているはずです。
  • 逆にこの時に痛みにくいのが膝頭。お皿のところは痛みにくい可能性があります。

c.歩くときに痛い

歩くときに曲がる膝の角度は、よく曲がっても20度程度。

  • この場合は、主に膝の内側が痛いことが多いでしょうか。身体の中心軸が崩れて、左右の膝どちらかに負担が強くかかっているときに痛くなるパターンです。痛みを出しているのは膝の内側の靭帯(内側側副靭帯)
  • 1の関節の間にある半月板の動きが悪い時にも痛みが出やすいようですね。
  • 膝の外側に痛みが出るときには、2番の関節の動きが悪くなっているとき。

この3つが主に考えられる状況です。

d.階段を昇るときに痛い

階段を昇るときには、平らなところを歩く時よりも膝の曲りが強くなります。

  • この場合は、半月板の動きが悪くなっている場合が多いですね。片足で膝を90度近く曲げて伸ばすときに痛みが出るのはこのパターンです。

e.階段を降りるときに痛い

階段を降りるときには、前に出して下の段に足をつくときに痛い場合と、後ろの足を曲げたときに痛い場合があります。

前に出して下の段に足をつくときに痛い
この場合は、歩くときに痛くなるパターンと一緒です。ただ、負担は歩く時よりも強くなるので、放置していると歩くときにも痛くなる可能性が大。
後ろの膝を曲げたときに痛い
この場合は、階段を昇るときと一緒です。ただ、半月板にかかる負担は、登るときとは違うので、階段を昇るときには痛くない場合があります。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

ただ「膝が痛い」ではなく、どこが痛いのか。ということだけでもこれだけの問題点が考えられます。痛みの質までをも考慮することでさらに問題点がはっきりしていきます。

膝の痛みを分析する。

ここに書かれていることに思い当たるようであれば、カイロプラクティック的な手法で改善する可能性がありますよ。

もちろん、広島にお住まいの方は、当院にお問い合せ下さい。

ただ、膝だけの問題で膝が悪くなる。ということはあまり無いようです。実際の施術の場では、他のゆがみが原因でひざに痛みが出ていることが多いです。場合によれば、何度か継続の施術が必要になる場合が多いと思います。
しかし、根本から改善しなければ、上記の問題それぞれを解消しても、すぐに戻ってしまうことは、これまで受けておられた施術と一緒ですから、この際、きちんと改善させてみませんか。

いや、広島、遠いから…という方。

国際基準クリアのカイロプラクターであれば、まずは安心かと思います。また、地域によれば、お勧めできる施設もあるかもしれません。
気になるようでしたら、是非、お問い合せを。

2013/11/26 17:26更新:検査中心の話から症状を中心に内容を改めました。