広島県カイロプラクティック協同組合が加入している、広島県中小企業団体中央会が発行している会報誌「中小企業ひろしま」にコラムの掲載をさせていただきました。この会報誌は毎月の発行になっていますが、コラム掲載は、2ヶ月に1回で1年間、計6回を予定しています。 この記事は、そのコラムの内容を、ブログ用にアレンジしたものです。
姿勢を科学する
~ 第1回 「肩こり解消法」 ~
初めまして、広島県カイロプラクティック協同組合の代表理事を務めています吉野俊司ともうします。しばらく、カイロプラクティックの分野から見た四方山話で皆さまのお目を汚させていただきます。
さて、まず第1回は、ちょっと大げさなタイトルですけれど、「姿勢を科学する」。といっても、紙面の都合上科学した後の工学的なアプローチになりますが、今回のテーマは、肩こり。
私が調べたデータでは、30人程度の肩こりを持っておられる方の内、およそ7割の方が、骨盤の矯正だけで大きく改善されています。ですから、肩こりといっても、肩を揉んだり叩いたりしても仕方ない方が大半なんですね。その上で、その場だけでも解消をしましょう。ということで、今回は取り上げてみました。
まず、今回は、四十肩、五十肩は対象ではありません。首が痛い。というのも違う問題になります。(どちらも関節の動きが悪い状態の場合が多いため、カイロプラクティックでの矯正(*)をお勧めします)
今回は、首の骨から、肩口にかけてのエリアが凝る場合です。張っている場合は、違うアプローチの方が良いでしょう。では、凝った状態。これは、首や背中などの背骨に対して、肩を一定の位置に維持するために筋肉が絶えず働いている、ずっと緊張をしている状態です。つまりは筋肉疲労。一般的には、肩の筋肉を触られて、「どしたん!、筋肉がパンパンになっとるよっ!」といわれる状態です。
ずっと緊張しているために、血行も悪くなりますし、筋繊維の動きが悪くなっているとも言えます。(筋フィラメントの滑り
が悪い状態です)だから、必要なのはストレッチということになります。筋肉を伸ばしましょう。しかし、目的は、筋繊維のスムーズな動きです。通常のストレッチではなく、違う方法をご提案してみますね。
まずは、ベルトを用意して下さい。長さは、イスに座って背筋を伸ばし、腿の下から渡して、肩にかけ、リラックスした状態で、少し肩が下に引っ張られる程度の長さで輪になっているベルト。どんな材質でも構いません。荷物をくくるビニールのベルトなら耐久性が高いですね。
これを、図のように足に通し、腿の位置から肩にかけます。そして肩を持ち上げ、ベルトのテンションを、ある程度強く感じたら一呼吸我慢して一気に肩を落とします。2~3度繰り返しましょう。すると、あら不思議!肩がすごく軽くないですか?実行前と実行後を比べられるよう、あらかじめ、肩を上げたり降ろしたりして、肩の重さの確認をしておくと良いでしょう。
これは、正確には、カイロプラクティック施術の際にも使っているテクニックの一つで、PIRというストレッチ法の応用です。(操体法という名称を使っている所もありますね)
いかがでしたか、次回は、筋肉が張っている肩こりを、首の状態から説明して、自分で解消する方法をご提案しましょう。
(*)カイロプラクティックでの矯正:
カイロプラクティックは、大学で専門教育を受けなければならない。ということを、WHOが国際基準としてガイドラインで示しました。現在、国内法にはカイロプラクティックを規定してる法律がないため、国際基準を満たしたカイロプラクターが広島市内を含めて広島県内にはとても少ない状態です。必ず国際基準の教育をクリアしたカイロプラクティックサービスを受けるようにしてください。
吉野俊司プロフィール
- 広島県カイロプラクティック協同組合 代表理事
- 一般社団法人全日本カイロプラクティック学会 広報担当
- カイロプラクティックセンター広島(広島県広島市東区愛宕町8-40)院長
- 平成3年にカイロプラクティック修得。その後、衛生7年3月に現在の場所に開院(旧KCSセンター広島駅前院)
- 平成19年3月、オーストラリア公立マードック大学健康科学部カイロプラクティック学科BHSc(Chiro)コース卒業
- 組合活動を通じて、カイロプラクティックの啓蒙活動を積極的に行っています。
- ソーシャル・ネットワーキングサービス「mixi」では、広島市東区コム(591名)、広島のママさんの会(2,243名)他の管理人をしています。
- 家族構成は、妻と小学6年生の男の子で、賑やかに暮らしています。