Q.以前、突き指をしたけれど、放置しているんですが…
A.突き指は、指の関節の遊び分を、きちんと確保しさえすれば、再びきれいに指を曲げられるようになります。
ただ、突き指をしたばかりの場合は、骨折の可能性(ヒビが入っている場合が多い)も考慮に入れないといけません。整形外科で、まずはレントゲンを撮って、骨折の可能性を排除する必要があります。(症例1)
その上で、
関節の遊び部分を。と、書きましたが、指の場合は、屈曲(握るときの動作)だけの動きですが、実は、反れたり傾いたり捻れたりする動きもあります。もちろん、自分で動かすことは出来ませんけれど。
そういった遊び分の可動域で、動きが悪くなっている動作を回復させることで、本来の指の屈曲が回復できます。(症例2)
ただ、痛いときには、あまりつつかない方がよろしいでしょう。炎症が酷くなる可能性も高いし、靭帯が伸びていると、更に伸ばしてしまう可能性がありますから。(症例3)
症例1
先日、息子が、学校でドッヂボールをしていて、突き指になった。と、学校から連絡があり、迎えに行って、近所の整形外科に受診しました。
しっかりと、骨折になっていました。
オーソベティックテスト(整形外科検査)では、アンビルテストというものがあり、骨折の簡易検査が可能なのですが、その検査には、反応がありませんでした。しかし、小指の基節骨(3本のうち一番根元の骨)だったこと、ヒビの場合、反応が出にくい場合がある。と言うことは解っていましたので、念のため。ということで、レントゲンを撮りました。
すると、案の定。
突き指は、強い衝撃を、小さい指の骨に受けます。安易な思い込みはせず、まずは骨折の場合の専門である整形外科で、確認をしてもらいましょう。
症例2
1.5Lのペットボトルを取り落とした。そのときに、親指がグリンとなって、痛くなった。という連絡があり、早速来院していただきました。
状況から、骨折はあまり考えられず、靭帯を痛めているだけと判断。関節の動きを見ると、内旋・内転障害を確認。細心の注意を払って施術。
すると、痛みはあるものの、動かすのが楽になったとの事。あとは、炎症が強いから。ということで、マグフラットを使っていただきました。痛み方の変化に驚かれていました。
症例3
10年前に、部活で突き指をした。とのこと。息子の突き指の話しをしていたら、なじみの患者さんが、打ち明け話を。
なるほど、示指(人差し指)が曲がりにくそう。動診で、内旋障害を確認。
矯正すると、曲がりやすいけれど、痛みが外側から内側へ変化した。とのこと。
今まで10年間、動かなかったから、動かす練習をしていたら、痛みがなくなると思うよ。と、いうことで、納得していただきました。
長期の放置には、やはりそれなりの別の障害を伴いますから。
まとめ
どの症例も、放置しないことが大切。ということでしょうか。気になったら、ぜひ当院へ、お問い合わせください。遠くの方は、お近くのWHO国際基準の教育を受けているカイロプラクターにご相談くださいね。
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